能面の発生の中では最も古いとされています。 神事としての能、「翁」にのみ使用される面で、 切顎(顎が切り離され、紐で接合されている)という 他の面に無い、能楽成立以前からの古い形を伝えています。 又「翁」という曲には、芝居としての筋がなく、 神への祈りの呪文のみが並んでいます。 それゆえに翁面は御神体のように神聖視され、 特に丁重に扱われます。