小面とは“小さな”という意味ではありません。プチというフランス語が“小さい”と同時に“可愛い”という意味を持つのと同様、“可憐な”“若い”“雅やかな”女性という意味です。女面こそ能の華であり、また小面こそが女面の典型、原点ともいえます。
小面の中に、雪形・月型・花型と呼ばれるものがあります。 石川龍右衛門重政と言う能面師が豊臣秀吉に献上した三面に、秀吉がそれぞれ「雪」「月」「花」と名付けて大事にしたと言われています。