能の歴史

History of Noh.

第一期

農耕神事を中心とする
呪術的祭儀の段階と
翁系面の出現期

古墳時代(四~五世紀)に豊作を予祝する「祈年(としごい)の祭」などの農耕儀礼が存在したようですが、縄文時代後期(紀元前四~三世紀)にすでに紐孔(ひもあな)のある土製仮面が存在しますので、この時期に仮面を装着しての呪術的神事芸が成立していただろうと想像できます。

その後、中国から将来(もたら)された伎楽面・舞楽面と前述の土俗面が融合して、平安時代には、翁系面〔翁(おきな)、三番叟(さんばそう)、父尉(ちちのじょう)、後には延命冠者(えんめいかじゃ)も加える〕が出来ていて、猿楽(さるがく)集団がそれを装着して、天下太平・五穀豊穣・不老長寿を祝祷(しゅくとう)したようです。

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八百年の時を経て

伝承される

幽玄の芸術世界。

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